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石井 |
健康でないと、仕事も遊びも楽しくできませんから、心配ですよね。
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ゲスト |
はい。それに、データが示しているようにガン患者が若年化しているのであれば、いつ自分がかかってもおかしくない状況にあるわけですからね。いま、私が心がけるべきポイントはありますか? |
石井 |
やはり、定期的に検診を受けることですね。
早く見つけることができれば、治療も早くできますから、それが一番です。 |
ゲスト |
なるほど。 |
石井 |
早期発見ができれば、治療も早くでき、経済的負担も軽くすみます。体の負担も少ないので、もとのように元気に働いたり、生活することができます。 |
ゲスト |
早期発見できなかった場合は大変ですか? |
石井 |
そうですね。ガンは大抵の場合痛みを伴わないので、静かにそして着実に体内で大きくなっていきます。
ある程度大きくなるまでは自覚症状がないので、見つかったときには「進行ガン」で手遅れということもあります。 |
FPから一言
早期発見できれば…
体に負担の少ない治療
手術した場合の予後がよい
社会復帰が早くできる
生存率が高い |
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TOP>知っておきたい知識 |
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ゲスト |
ガンが見つかった。
でも、手遅れというのは何ともつらいですね。 |
石井 |
このことはがんセンターのデータにも出ているんですね。
ガンでは「5年生存率」という言葉を聞いたことがあると思いますが、ガンが早く見つかった(限局)場合とそうでない場合(遠隔転移)している場合とでは5年生存率に大きな違いがあります。
ここでちょっと気をつけなければならないのは、5年生存率というのは「生存」しているという意味であって、「普通の生活ができている」という意味ではないということです。 |
部位、臨床進行度別5年相対生存率 |
(国立がんセンターホームページより) |
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がん研究助成金「地域がん登録研究班」による協同調査。
1993-96 年診断患者。
6 登録(宮城、山形、新潟、福井、大阪、長崎)の集計結果 |
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ゲスト |
ガンが小さいうち、それも転移する前に見つかるということで、こんなにも生存率が違ってくるのですね。
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石井 |
そうですね。ですから定期的に「検診(健診)」し、ガンがあるかどうか確認することが重要です。 |
ゲスト |
ガンがなければ安心ですが、一方で、見つかったらどうしようという気持ちもあって、なかなかガン検診しようという気にはなれないんです。 |
石井 |
では、この表を見てください。これもがんセンターのホームページから見つけたものですが、ガンの発見が「検診(健診)」によるものか、それとも自覚症状が出てからガンを発見したのかというデータがあります。この数字からもわかるように、「検診(健診)」の方が5年生存率は随分と高いですね。 |
ゲスト |
なるほど、そうですね。 |
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石井 |
早く見つかれば、手術で取り切れる確率が高いのです。取りきれないと、その後は副作用を伴う抗がん剤治療など、さらに治療が待っているわけです。
がんセンターの表を見ると「治癒切除」とありますが、これが手術で患部を取りきれた数値です。肺の78%を除けば、
ほぼ90%以上が取りきれていますね。
このように、早期発見された場合は手術後の社会復帰が早くできますし、体もほぼ手術前のような状態で維持できます。 |
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FPから一言
定期健診・検診のすすめ
早期発見できれば、治療にかかる体力・コスト負担が軽減できます。定期健診・検診を積極的に行いましょう。
部位、発見経緯別5年相対生存率 |
(国立がんセンターホームページより) |
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がん研究助成金「地域がん登録研究班」による協同調査。
1993-96 年診断患者。
6 登録(宮城、山形、新潟、福井、大阪、長崎)の集計結果 |
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発見経緯と手術内容 |
単位(%) |
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治癒切除:病巣を残すところなく切除 |
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ゲスト |
検診(健診)による早期発見の大切さは良く分かりました。私も早速、健診の予約を取ります。
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石井 |
もし健診結果で「ガン」だと診断された場合は、別な病院で改めて検査されたほうが良いですよ。 |
ゲスト |
それはどうしてですか? |
石井 |
大学病院など大きな病院で精密検査の結果「異常なし」と診断されたが、別な病院で「ガン」と診断されたというお話を聞いたことはありませんか? |
ゲスト |
えっ、そんなことがあるのですか? |
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石井 |
十分にあり得ます。その理由はガンかどうか判定するために行う細胞診の採取箇所や画像の取り方、画像診断する読影医の技量などが影響してそのようなことが起こると思います。 |
ゲスト |
なるほど。 |
石井 |
それから、病院を変えるということは、治療法も異なる可能性があります。ガン治療は日進月歩で進んでいますから、その病院にはない他の治療法があるかも知れません。 |
FPから一言
セカンドオピニオン、サードオピニオンの機会を得ることはとても重要です。
幅広い情報を得るため
現在の担当医の良し悪しではない
他の治療法を知るため
専門病院、専門医等を知るため
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